開成丸航路図
かいせいまるこうろず
概要
「開成丸航路図」開成丸は陶工三浦乾也が、仙台藩の命により寒風沢で建造した。長さ11丈、巾2丈5尺、二檣の帆船である。三浦乾也は、西洋型船建造の命を受けると長崎におもむいて研究し、帰国後苦心をかさねて安政5年(1858)にこれを完成した。開成丸の運航成績はきわめて良好であったといわれている。この航海図は、江戸回航のため安政6年2月12日昼寒風沢を出帆し、同17日夕刻浦賀に入港するまでの航跡を詳細に記録したものであり、乗船していた測量方等により浦賀入港後作成された。