白糸の寒みそぎ
しらいとのかんみそぎ
概要
毎年12月の第3土曜日に熊野神社で行われる祭礼で、少なくとも300年以上の伝統をもつ。熊野神社は「怡土郡七ヶ寺」のひとつ「小倉山小蔵寺」の伝承地であり、境内の観音堂には室町時代(16世紀)の十一面観音菩薩立像、菩薩形立像(伝勢至菩薩)などが残されている。
白糸の寒みそぎは、午前0時から始まり、長野川において御国米と称する米を研ぎ炊き上がった飯を高盛にして、その傾きにより新年の吉凶を占う。米研ぎには村中の壮年がふんどし姿で同行し、寒風の中、川に浸かり禊ぎを行う姿は勇壮であり、糸島市を彩る冬の風物詩として知られる。