餘慶寺 薬師堂
よけいじ やくしどう
概要
餘慶寺 薬師堂
よけいじ やくしどう
岡山県
江戸時代/1734
桁行五間(12.085m)、梁間六間(10.750m)、入母屋造本瓦葺きの木造建造物で、正面中央には石段を敷設している。平面形は、前面の二間通りを吹き放しとした下陣、中央の三間×三間を内陣、その両脇一間通りを脇陣、奥の一間通りを後陣とし、内陣奥には薬師如来を安置した須弥壇がある。
正面及び両側面に132~135㎝巾で切目縁を廻らし、背後の下屋部分には仏壇や間仕切りを設けて隅室に設え、中央部の背後には昭和38年建設の文化財収蔵庫前室が接続する。
桁行五間(12.085m)、梁間六間(10.750m)
1棟
岡山県瀬戸内市邑久町北島1187
瀬戸内市指定
指定年月日:20160316
宗教法人 餘慶寺
有形文化財(建造物)
創建は桃山時代末期の慶長元年(1596)。その後、江戸時代前期の万治2年(1659)に再建され、現在の建物は江戸時代中期の享保19年(1734)に再度再建されたものである。平成22年4月~23年3月に、古材をできるだけ再利用し、従来の姿を維持する方法で修理が行われた。
平成の修理によって、慶長創建時の瓦や古材が再用されていることが判明した。中でも慶長古材の桔木・化粧梁・舟肘木の計測数値や玄薬師堂の古様な造りからして、慶長初建時の姿をかたくなに継承して再建された建物であることが判明している。