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漆製絵馬

うるしせいえま

概要

漆製絵馬

うるしせいえま

有形民俗文化財 / 江戸 / 中部

江戸後期/天明5年(1785)

小さな丘の上に建つ薬師堂に天明5年に奉納された絵馬。「万司仙人」の号から初代万司の下絵をもとに漆職人が仕上げを 行ったものと推測される。このような漆の絵馬は県内では他 に例をみない。絵柄は判然としないが、剥がれてしまった糊 の跡から這い歩く乳児の姿をあしらったものが貼り付けてあ ったと推定される。子供の成長を祈願する目的で親族が特別 に製作を依頼したのかも知れない。

縦44.1cm、横59.2cm

1枚

有形民俗文化財

薬師堂は、古樹が茂る小丘であり、平安時代中期作の木造薬 師如来(市指定)が鎮座する。かつて、三里山の山中にあっ たとされる古代寺院の系譜を引く仏像と考えられる。また、 小丘自体は古墳の墳丘で、繁茂する暖帯林も市の文化財に指定されている。

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キーワード

絵馬 / 奉納 / 祈願 / 習俗

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