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梵鐘

ぼんしょう

概要

梵鐘

ぼんしょう

金工 / 江戸 / 関東 / 東京都

長谷川弥市藤原吉半・高橋想兵衛

東京都

江戸中期/1717

銅製鋳造。鐘身は円筒状で、中帯付近がわずかにすぼまる。笠の甲盛りは丈高で、上面を平面状とする。笠の基部には鍔状に張り出しを設ける。龍頭は2頭の龍が相反する形で、背に蓮台を乗せた火炎宝珠を置く。乳の間は4区。乳は各区内に5列5段付け、各縦帯にも2個ずつ付けるので、合計108個を数える。乳の形は笠を2段にした茸形。池の間は4区。第1区から第4区に銘文を陰刻する。中帯には、中央が太い子持ち三条線を廻らす。中帯と縦帯が交わる位置2ヶ所、各龍の頭の方向に撞座を設ける。撞座は八葉蓮華文(複弁)で子葉を表す。

総高138.4cm、鐘身107.9cm、龍頭高31.5cm、龍頭幅31.4cm、笠高11.1cm、笠径57.8cm、乳の間縦25cm、乳の間横(上)34.3cm、(下)41cm、乳径3.3cm、乳高2.8cm、池の間縦29.6cm、池の間横(上)40.5cm、(下)39.7cm、草の間幅38.7cm、草の間縦8cm、縦帯幅(上)7cm、(下)9.2cm、中帯12.5cm、下帯(縦)3.5cm、駒爪8.2cm、駒爪出3cm、撞座径13.4cm、口径76.2cm、口径内60cm、湯口幅1.8cm

1口

東京都調布市上石原1-28-3

調布市指定
指定年月日:20130326

宗教法人西光寺代表 長谷 瑞英

有形文化財(美術工芸品)

享保2年(1717)11月に、天明(現栃木県佐野市)の鋳物師、長谷川弥市藤原吉半と高橋想兵衛によって西光寺の鐘として鋳造された。『新編武蔵風土記稿』にあるように、鋳造当時より楼門(仁王門)上にかけられたと思われ、現在まで当寺の管理を離れたことはない。『新編武蔵風土記稿』には「改鋳せしもの」とあるが、銘文には「新作洪鐘」とあり、旧鐘の有無は不詳である。

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