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太刀 銘 備州長船貞家 応永廿八年二月日

たち めい びしゅうおさふねさだいえ おうえいにじゅうはちねんにがつ

概要

太刀 銘 備州長船貞家 応永廿八年二月日

たち めい びしゅうおさふねさだいえ おうえいにじゅうはちねんにがつ

その他 / 室町 / 東北

備州長船住貞家

室町初期/1421

形状は鎬造りで庵棟。太刀の腰元から反る腰反りで姿がよく,腰反りの付いた太刀姿を基調とする。地鉄はよく詰んだ板目肌に杢目・流れ柾を交え,地影が入る長寸勇躯の太刀である。 茎は長くて,大きく,わずかに反り,目釘孔は三個,茎尻は栗尻である。応永期の太刀の多くが刀の寸法を短く磨り上げられているなかで,この太刀は生ぶ姿をとどめている。

全長:107.6㎝,刃長:79.2㎝,反り: 2.4㎝,茎長:28.3㎝

1口

盛岡市指定
指定年月日:20160427

個人

有形文化財(美術工芸品)

来歴については,銘及び藩政資料から盛岡南部家に伝来した太刀であることが確認できる。藩政資料は,十四代と伝わる南部義政が室町幕府六代将軍足利義教から拝領したものと伝える。藩政時代には,南部家の「御刀剣御鎗御鉄炮御判帳」の筆頭に記録されており,また,正月の具足餅の儀式には「鷹尾御太刀」・「鳳凰御太刀」(ともに岩手県指定有形文化財)とともに家臣に披露されるなど,盛岡藩にとって重要な刀剣として位置づけられていたことが盛岡藩家老席日記「雑書」によって確認できる。

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