神伝流古式泳法
しんでんりゅうこしきえいほう
概要
神伝流の泳法は、煽り足・沈み体で、基本的な泳法に真・行・草3種類がある。草の泳法は、疲れることなく緩やかにしてなおかつ力強い伸びのある泳法で、神伝流の極意とも言われる。行の泳法は、草よりもやや直線的な力強さを増した泳法で、精神面の修養が目的とされている。真の泳法は最も基本的なもので、静粛厳正を旨とする。これらの泳法を基にして、五ヶ条伸び、抜業、立泳ぎ、水入、櫓業など50余種類があり、疲れを少なくして遠くまで泳ぎ切るもの、動作の調子を利用して急流を乗り切るもの、手足を縛られても潜り抜けるもの、甲冑を着けたままで川や堀を泳ぎ切るものなど、実用的泳法の技術と技法が現在によく伝承され、その様式美も高く評価される。