白石島
しらいしじま
概要
山陽線笠岡驛の南方海上に位す。全島花崗岩の五山塊より成り、其の第一立石の170メートルを最高として北東より西南方へ順次隆起したる鬼ケ城、ナベカロ、王玉石(大玉石)等を遞次、笠岡及び福山の海上に臚列せしむ。各頂上よりの瀬戸海面に於ける展望は濶大にして優雅なり。最高の頂上よりは南に高く石槌山を群山の上に望み讚豫の海山を指呼の間に収む。北には遠く伯耆大山を雲表に指点すべく、諸山塊の西面には近く福山城を始め仙醉島を歴然指点し得べし、隣接の海面には、高島、神島亦目睫の中に在り。