国分寺金堂
こくぶんじこんどう
概要
当寺は諸国に建立された国分寺の一つで、周防国の国分寺にあたる。境内は国の史跡に指定されており、創建以来の寺地を大きく変えずに現在に至っている。現在の金堂は毛利重就を施主として安永八年に建立された。
建物は桁行七間、梁間四間で、屋根を二重としたヴォリュームの大きな仏堂であり、内部は天井の高い大きな空間とし、古式の須弥壇を置く。その規模と堂々とした立面は寺地とともに創建以来の由緒を感じさせる。
国分寺金堂は、外観、平面等に古代以来の由緒をよく伝える一方、唐破風造の向拝などには近世的特徴があらわれている。大規模な金堂がのこることでは全国の国分寺の中でも珍しく、貴重な存在である。