利尻島のチシマザクラ自生地
りしりとうのちしまざくらじせいち
概要
・昭和42年(1967)、利尻山南斜面に発見されたチシマザクラの群落は、他に例の少ない大きな規模のものです。
・生育地はチシマザサにおおわれた急斜面で中心部の標高は約650メートルであり、利尻山としては森林限界に近いところでハイマツが見られる地域でもあります。
・チシマザクラはミネザクラ(タカネザクラ)の一変種でピンク色のきれいな花をつけるサクラです。花びらの先がくぼむこと、花や葉の茎に毛があることなど、いくつかの点で見わけることができます。
・このサクラは南千島、サハリン、北海道及び中部以北の本州に分布する潅木です。
・実は昭和8年(1933)にすでに地元の漁師によって、この場所は発見されていたようです。しかし、まわりの人に話をしても全く信用してもらえず、再びこの漁師さんが他の人を連れてこの場所に行くまで、このサクラのことは34年間、誰も知ることがなかったのでした。