多良岳ツクシシャクナゲ群叢
たらだけつくししゃくなげぐんそう
概要
ツクシシヤクチゲは葉裏に褐色の密毛があり七辨の大きな花を着ける。北九州特産のシヤクナゲであり、日本産シヤクナゲ中最も園芸価値あるものとして知られている。
上記の林班は俗にシヤクナゲ平といひ常緑樹を主とする樹林に被はれ、樹下、林縁、崖上等には大小無数のツクシシヤクナゲが混生し、六月花の満開期は全山花の山と化す。
S48-05-163多良岳ツクシシャクナゲ群叢.txt: 多良岳山頂西南部金泉寺の中腹(標高約600メートル)の急斜面にある町有林(約5ヘクタール)は、昭和26年6月9日にすでに指定されているが、アカマツ・ツガ・イヌグス・スダジイなどから成る自然林のなかにツクシシャクナゲが広範囲に分布しており、多良岳地域における本種の代表的な群落と認められるのでこれを追加指定した。
また従来の指定地域(いわゆるシャクナゲ平)は、戦後間もないころ薪炭用材伐採に伴い次第にツクシシャクナゲの生育に不適当な環境に変化し、現在ほとんどその自生をみることのできない状態になったので、その地域の指定を解除する。