本願寺駅逓
ほんがんじえきてい
概要
・本願寺駅逓は、沼田町の南西部、北竜第1の国道275号線沿いにある古色蒼然とした2階建ての建物です。
・この建物はかつて札幌や旭川と留萌を結ぶ交通の要衝として旅人を宿し馬を休め、さらに、奥地で開拓にあたっていた人々に手紙を集配していました。
・開設時の市街地名は、雨竜郡北竜村字沼田仁多志別ですが、雨竜郡本願寺農場用地に位置していたので一般には「本願寺」と呼ばれました。
・明治27年(1894)に建てられ、明治33年(1900)に官設の駅逓として許可されました。
・亜鉛鉄板葺きの切妻屋根で、土壁は白壁仕上げ、2階正面にたてしげ格子の出窓、1階前面開口部にしとみ戸(格子組の裏に板を張って日光を遮り、風雨を防ぐ戸)があり、開拓の歴史を偲ばせています。
・北海道内に現存する駅逓のうち、よく旧態をとどめた数少ない遺構の一つで、貴重なものです。