小川の夕べ
おがわのゆうべ
概要
小川の夕べ
おがわのゆうべ
イギリスの19世紀アカデミズムの成果ともいえる本作は、自然に対する作者の透徹した眼と描写技術の確かさを窺わせる。静寂な秋の夕暮れどきの、仄かな残照の暖かさ、小川の流れの透明な冷たさ、大気の緩やかな動き、淡い時間の移ろいゆくさまを、自然主義に根ざした画風で、実在感をもって描出している。他にヴィクトリア朝風景画の特色をよく示している代表作として1881年のロイヤル・アカデミーに出品した《2月のフィル・ダイク》(バーミンガム市立美術館蔵)が知られている。
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