秋田万歳
あきたまんざい
概要
秋田地方に伝わる祝福芸能の一種で、かつては正月に演じられていたが、現在は不定期である。秋田万歳ではもう町まわりをする人はいなくなってしまったが、少数の伝承者が残っている。太夫は紋付、袴に、松竹鶴が背中に大きく染め抜かれた上衣、頭に侍烏帽子をつける。才蔵は紋付、袴に頭巾、鼓を持ち、囃子舞には面も使う。正式の万歳では、太夫が扇をひろげて立ち、才蔵は鼓を脇にして座して囃す。囃子舞、才蔵囃子では、反対に太夫が鼓を打ち、才蔵が舞ったり、囃したりする。
秋田万歳は、太夫の唱える正式の万歳として、家建万歳、経門揃万歳、神力万蔵、大峯万歳(山伏万歳)、御国万歳、双六万歳(道中双六万歳)、扇万歳、お江戸万歳、本願寺万歳、吉原万歳、桜万歳、御門開き万歳の十二番がある。また、正式の万歳のほかに、才蔵による「才蔵話し」もあるのが珍しい。
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国指定文化財等データベース(文化庁)