天津司舞
てんずしまい
概要
甲府市小瀬町の天津司神社で九体の人形を本殿から降し、一人一体ずつを奉じて諏訪【すわ】神社に道楽を奏しながら練行する。やがて人形は同社境内の御船と呼ぶ四方形の竹囲い(幕をめぐらす)の中で舞わされる。九体の人形は、ささら(2)、太鼓(2)、鼓、笛、鹿島、姫、鬼で、いずれも胴串に頭、手をつけ、それに田楽衣裳などをかけた等身大のものである。操法は、一人が胴串を持ち、介添として二、三人がそれを助けながら舞わし、単純な所作と「狂い」と称する荒々しい所作をくりかえす。四月十日に近い日曜日に演じられる。