備前国分寺跡
びぜんこくぶんじあと
概要
S50-5-121備前国分寺跡.txt: 備前国のほぼ中央、吉井川と旭川にはさまれた平地に本国分寺が営まれている。南に山陽道、東に史跡両宮山古墳があり、よく国分寺にふさわしい環境を作り出している。本寺跡は発掘調査によって、南門、中門、金堂、講堂、僧房などの主要伽藍が南北に配置されており、南門と中門がきわめて接近した特異な配置を示している。塔はこうした伽藍の東にその位置が伝承されており、主要伽藍域が200メートル(2町)四方であり、他の諸雑舎や花園などの存在を考えるならば、方300メートル(3町)といった広大な寺域をもつものではなかったかと考えられる。発見された多量の屋瓦や三彩、磁・陶器などから見て室町時代にまで法灯が伝えられていたことが知られる。