古調郡上踊
こちょうぐじょうおどり
概要
この芸能は、岐阜県郡上郡八幡町に伝承されるもので、寛永年間、時の藩主遠藤但馬守が士農工商の融和を図るために催したのが初めてだと言い伝えられ、以後盛んになって、現在、盆(七月二十八、九日、八月十三日~十六日を中心に、七月の第一土曜日から九月第一土曜日までの土曜、日曜日)には一つの音頭屋台を踊りの輪が何重にも取り巻き壮観を極める。
以前は歌だけで踊られたと言われているが、今は大小太鼓、笛、三味線、拍子木に合わせる。古調、新様とりませて踊られているが、三味線の入らぬ古調の曲もある。古調の踊には「かわさき」「猫の子」「郡上甚句」「ヤツチク」「げんげんばらばら」「まつさか」「さわぎ」「三百」「春駒」などの曲目がある。踊り手の仕度は思い思いで、頬かぶりあり、尻はしょりあり。
古調の踊は、北濃山村の豊富な民謡を背景にした軽快な独特の手を伝えているものであり、地方的に特色のある盆の踊である。
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