稚咲内海岸砂丘林
わかさくないかいがんさきゅうりん
概要
・サロベツ原野と日本海の間に100以上の湖沼をはさみ、幅1.6キロメートルから2キロメートル、長さ20キロメートルにわたって続く砂丘林で、海岸に帯状に生育しているカシワの木は、海面から吹き上げる潮風のため一様に東になびいています。
・日本海の荒波で造られた砂丘に自生したトドマツを主体とし、エゾマツ、ミズナラ、イタヤ、センノキ、シナノキ等北方特有の樹種が混生している原生林です。
・カシワ林は典型的な風衝型を示しているほか、他の樹種も海岸林の形態をなし、その立地の景観と共に特異なものです。
・この原始林は野鳥保護区に指定されているため、ノゴマ、シマオオジ、オオシジキ、ミコアイサ、コマドリ、コガラなど百種余りに及ぶ小鳥の繁殖・棲息地で、四季を通じ年中小鳥の声が絶えることがありません。