絵画 / 南北朝
京都・東福寺に伝来する「五百羅漢図」45幅と一具をなす2幅で、本来は五百羅漢を表した50幅の連作であった。筆者の明兆(1351〜1431)は、大道一以(だいどういちい)にしたがって東福寺に入り、画僧として多くの絵画制作にあたった。本図は、南宋の林庭珪(りんていけい)・周季常(しゅうきじょう)筆「五百羅漢図」百幅本を原本にして、永徳3年(1383)より3年を費やして描いた記念的作品である。水墨で奥行きのある遠景表現を表す手法には、後年水墨画家として活躍した明兆の資質がうかがわれる。
絹本著色五百羅漢図〈伝明兆筆/東福寺伝来〉
伝明兆
白衣観音図
赤脚子
絹本著色五百羅漢図〈(伝僧明兆筆)/〉
伝僧明兆