紙本墨画淡彩白衣観音図〈明兆筆/〉

絵画 / 室町

  • 明兆
  • 静岡県
  • 室町
  • 1幅
  • 静岡県熱海市桃山町26-2
  • 重文指定年月日:19740608
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 世界救世教
  • 国宝・重要文化財(美術品)

懸崖の下、水流の中に突出した岩上に座し、岩に肘をついて流れを見やる白衣観音を描く。着衣は胡粉で白く塗り、頭髪には群青を施す。水波は淡墨で淡く地を塗り、墨線を重ねてうねりを表わし、波頭は白く塗り残す。明兆【みんちよう】は東福寺で頂像【ちんぞう】や仏画の制作に従事した画僧である。本図は画中の款記により、明兆七十四歳の筆になることがわかり、室町画壇に大きな影響を与えた明兆水墨画の佳品といえる。

紙本墨画淡彩白衣観音図〈明兆筆/〉

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