世界遺産と無形文化遺産
古都鎌倉の寺院・寺社ほか
構成する文化遺産
主情報
- 記載物件名
- 古都鎌倉の寺院・寺社ほか
- 構成資産
- 北部西部山稜、南西部山稜、円覚寺山稜、東部山稜、朝夷奈切通山稜、称名寺
- 所在地(市町村)
- 神奈川県横浜市、鎌倉市、逗子市
- 暫定記載年
- 平成4年(1992年)
- 都道府県所管課
- 神奈川県教育委員会教育局生涯学習部文化遺産課
- 自治体等HP
- http://www.kamakura-worldheritage.com/(神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市世界遺産登録推進委員会HP)
解説
詳細解説
鎌倉は、1192年に武家がはじめて政権をおき建設した都市です。立地は東・西・北を丘陵で囲まれ、南は海に面しており、防御に適した土地でした。武家政権は約150年にわたってこの都市から全国を支配し、政治・経済・文化の中心となりました。ちなみに世界帝国モンゴルの日本列島侵攻を撃退したのはこの鎌倉にあった武家政権です。
日本の武家政権は、1192年から1868年まで存続し、その間に政権を置いた都市として鎌倉と江戸を建設しました。しかし、江戸はその後、近代都市東京に変貌し、今日では武家文化を偲ばせる文化遺産をまとまって残す地域は鎌倉のみとなりました。
現在の鎌倉には、かつての都市計画の中心となった鶴岡八幡宮とその正面に延びる若宮大路が残っており、周囲の山際には、建長寺・円覚寺・高徳院・永福寺などの寺院や、当時の権力者の屋敷跡が散在します。周囲の丘陵には外部に通じる交通路であった険しい切通し道(鎌倉七口)が現存し、海岸には港の遺跡である和賀江島が残っています。