世界遺産と無形文化遺産
仲姫命陵古墳
なかつひめのみことりょうこふん
主情報
- 記載物件名
- 仲姫命陵古墳
- 写真提供
- 藤井寺市教育委員会提供
解説
詳細解説
古墳群が営まれた台地の最高所に造られた、墳丘長
が日本第9位の前方後円墳。前方部を南西に向けて造られる。後円部の濠の周囲には、近接して鍋塚古墳が位置する。
墳丘長は290 m、後円部の高さは26.2 m。古市エリアでは第2位の大きさである。墳丘は3段に築かれるが、最新の測量図では墳丘裾に近い位置に平坦面が認められ、4段築成を意図していた可能性がある。くびれ部の両側には造り出しが設けられる。埋葬施設には石棺が用いられているとの伝承がある。
墳丘の周囲には幅の狭い急峻な斜面からなる濠が巡り、その外側を取り巻く幅の広い堤が本墳を特色付けている。堤には隙間なく円筒埴輪が並べられる。堤からは形象埴輪も出土している。築造時期は中期前葉と考えられている。