世界遺産と無形文化遺産
允恭天皇陵古墳
いんぎょうてんのうりょうこふん
主情報
- 記載物件名
- 允恭天皇陵古墳
- 写真提供
- 藤井寺市教育委員会提供
解説
詳細解説
古市エリアの北東部、台地の先端部に造られた前方後円墳。前方部を北に向けて造られる。
墳丘長は230 m、前方部の高さは23.3 m。古市エリアでは第4位の大きさである。墳丘は3段に築かれ、両側のくびれ部に造り出しが設けられる。後述する墓山古墳ときわめて近い平面形で墳丘が造られており、相似形で企画された可能性が高い。
現在は一重の濠が巡るが、築造時は二重の周濠であった。外濠は埋没保存されている。
濠からは円筒埴輪のほか、多様な形象埴輪が出土している。また、墳丘の盛土からは5世紀中頃の須恵器が出土し、墳丘の築造時期の一端を示す。築造時期は中期後葉と考えられている。