日米親善人形
にちべいしんぜんにんぎょう
概要
本物件は、昭和2年にアメリカから日本へ親善のために贈られた人形である。
日露戦争後、日米の間に政治的緊張が高まりつつある中、アメリカ人宣教師の提唱により親善活動が行われ、その一環として日本のひな祭りにあわせて、全米から集められた「友情の人形」12、739体が日本に贈られた。
函館へは23体(その他の渡島管内の町村には26体)が贈られ、同年5月に市内4つの幼稚園と19の小学校に配られた。これらの人形は、太平洋戦争中に軍の命令により廃棄されたり戦災で大部分が失われたが、4体の人形は所有者により保管されていた。
日米交流史や教育史上貴重な資料であるとともに、戦前の歴史を物語る貴重な資料である。「メリー」「ウェンディ」「ヘレン」の3体は同型(GENUINEMADAMEHENDREN■DOLL216MADEINUSA)で、全国で現存している日米親善人形の中でも多くを占める型である。函館市内に配布された23体の人形がどの校園に配布されたかの記録は残っておらず、平成28年度に市内(東部地区含む)の幼稚園・小中学校に照会をかけたが、上記4体以外は見つからなかった。また、市立函館博物館(旧千代ヶ岱小学校蔵)に昭和2年の人形歓迎会の写真が残されている。
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