伏木町古国府 龍善寺 山名智隠「数へ歌」
ふしきまちふるこくふ りゅうぜんじ やまなちいん「かぞえうた」
概要
富山県高岡市伏木古国府にある浄土真宗本願寺派龍善寺の数え歌である。『三州寺号帳』(『加越能寺社由来』上巻)に竜(龍)善寺は勝興寺持家の筆頭に記されており、他に同古国府の入報寺等の記載がある。山名智穏氏は龍善寺の住職かと思われるが詳細は不明で今後の調査が必要である。
「有縁の人へ」と宛てた「数え歌」は三毒の煩悩、発願廻向、十八願等を「ほんにいまゝでしらなんだ」を結びとした20番までの歌詞である。なお同真宗の数え歌で結びが「ほんにいままで、知らなんだ」という10番までの歌詞の数え歌もあるが本資料とは相違している。
【主要参考文献】
・『加越能寺社由来』上巻、昭和49.4 石川県立図書館内石川県図書館協会発行、金沢大学法文学部内/編
・『高岡市史』中巻、昭和38.4 青林書院新社発行、高岡市史編纂委員会/編
・『高岡市史』下巻、昭和44.12 青林書院新社発行、高岡市史編纂委員会/編