利根川中下流域の川船及び関連用具
とねがわちゅうかりゅういきのかわぶねおよびかんれんようぐ
概要
本件は、関東平野を流れる利根川の中下流域において、水運や生活に用いられた川船と、船の操作や修理・製造などに使われた用具の収集である。利根川は、近世以降、北関東一円と江戸、銚子を結ぶ水上交通の大動脈となり、なかでも中下流の地域には、多くの河岸が設けられ、物資の運搬や人の往来に川船が活躍した。
本収集は、川船本体とその部材、関連する用具から構成される。川船には、サッパ船と呼ばれる小型の木造船や国内最大級の川船であった高瀬船の船体部材、関連用具は、船上用具や操船具、船大工用具や船関係者の信仰用具などから構成されている。