伊賀藤原時盛願文
いがふじわらときもりがんもん
概要
福満寺に伝来した文書であるという。なお、現状観察によると、料紙が三つに折られていた折線が横に二本ついている。下段の寸法が7.8㎝、中段の寸法が11.0㎝、上段の9.7㎝で、合計28.5㎝となる。この横折線は、表具による裏打紙の補強をしても明瞭にのこっている。このことから、長期にわたり、横折りされたものが縦に三折りされていたことが判明した。おそらく、仏像の胎内物文書に多い事例である。藤原時盛願文も、おそらく、仏像の胎内物として伝来した可能性について検討することも今後の検討課題になろう。