前田玄以定書 向日前新町宛
まえだげんいさだめがき むこうまえしんまちあて
概要
向日市指定文化財 向日町 莨信幸氏所蔵
巻子装(かんすそう) 天正20年(1592)8月付
豊臣政権の時代、京都所司代(きょうとしょしだい)であった民部卿法印(みんぶきょうほういん)前田玄以が、向日神社門前の西国街道沿いに、町場を造ることを定めた文書。道(西国街道)より西側はこれまで通り向日神社領、3町の間に村方で役負担を担う者は居住できない。屋敷地を割り当てられても家を建てない場合は先に建てた者に権利が渡されることを命じている。村と町を区別し、町並みを早く造りあげることをうながしている。
江戸時代を通じて乙訓一帯の商業・文化の中心地としてにぎわう向日町の歴史は、この文章から始まる。明治以降、乙訓郡の行政や教育の中心地ともなり、やがてこの町場の名前が町村制下の町名となり、現在の向日市へとつながっていくことになる。
(向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より)※平成21年(2009)10月31日発行
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