続縄文時代の墓の副葬品(常呂川河口遺跡988a号土坑)
ぞくじょうもんじだいのはかのふくそうひん(ところがわかこういせき988aごうどこう)
概要
続縄文時代後期の土坑墓から出土した一括資料。後北C2・D式土器の深鉢は口縁の一部が欠けていることを除き完形で非常に保存状態が良い。また、黒曜石製の尖頭器(石槍または石鏃)2点とともに鉄製の刀子が出土している。刀子は一端が尖り、反対側の端部には柄の痕跡と考えられる木質が残っている。鉄製品はこの頃から北海道東部にも普及し始めるが、発見されている量はごく僅かであり、大変な希少品であった。重要文化財「北海道常呂川河口遺跡墓坑出土品」の構成資料。