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埴輪 盛装女子

はにわ せいそうじょし

概要

埴輪 盛装女子

はにわ せいそうじょし

考古資料 / 古墳 / 群馬県

出土地:群馬県伊勢崎市豊城町横塚出土

古墳時代・6世紀

土製

高126.5

1個

重要文化財

 半円形を重ねた青海波文様の上着をつけ、裳と呼ばれるヒダのある長いスカートをはいた女性の埴輪です。日本列島で、このような、上下に別れた衣服を身に着けるようになるのは、古墳時代になってからです。この時代に、大陸や朝鮮半島から伝わった新しい文化の象徴ともいえるでしょう。
 よく見ると肩のところに線が表されているので、長袖のブラウスのようなものに、袖のない上着を重ねて着ているようです。特徴的な髪形は、長い髪の毛を折り重ねてひもで束ね、まげを結っているのです。額には、髪をとめる竪櫛(たてぐし)がついていたようですが、今はその一部しか残っていません。大きなイヤリングも目を引きます。美しい石やガラスの玉に金属の輪を組み合わせたもののようです。さらに、ネックレスやブレスレットまでつけています。このように着飾っていること、また、女性を表わした埴輪のほとんどが上半身だけなのに、全身が表わされていることから、彼女はとても身分の高い女性だったと思われます。
 特にめだった動作もなく、まっすぐに立っているのは、葬送の列に参加している様子、またはなにかの儀式に参加している様子を表わしているという説もありますが、よくはわかっていません。

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キーワード

埴輪 / 古墳 / 群馬 / 人物

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