文化遺産オンライン

振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様

ふりそで  しろちりめんじばいじゅついたてたかもよう

概要

振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様

ふりそで  しろちりめんじばいじゅついたてたかもよう

染織 / 江戸

江戸時代・18世紀

縮緬(絹)、友禅染、刺繡

丈161.0 裄64.0

1領

重要文化財

 振袖とは、袖を長く仕立てた着物のことを指します。絹地に梅の樹が描かれた衝立と、その上にとまる鷹があらわされています。梅は、複数の衝立を渡るように、枝ぶりの見事な一本の木として表現されています。
 衝立と鷹は、友禅染(ゆうぜんぞめ)という独特の染め技法で描かれています。絵画的に自由に模様を配置できるのが友禅染の特徴です。衝立の細かい木目や、鷹の羽の一筋ひとすじをあらわす、白く細い輪郭線をご覧ください。これは糊を置いて、生地に色が染み込まないようにした部分です。この糊の線から外にはみ出さないよう、筆で模様に色を挿していくわけです。大変細かい技術であることが分かります。
 友禅染のほかにも、衝立の梅の花などは紅糸や金糸による刺繍、そして周辺の地ににじむように広がる紫色の部分は「爆弾染(ばくだんぞめ)」と呼ばれる染によってあらわされています。さまざまな技法、大胆な構図と豊かな色彩が特徴的な、華やかな振袖です。

振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様をもっと見る

東京国立博物館をもっと見る

キーワード

友禅染 / 縮緬 / 振袖 /

関連作品

チェックした関連作品の検索