『高岡市公報』第241号・号外
たかおかしこうほう
概要
高岡市が発行した公報の第241号と、衆議院議員総選挙についての号外である。どちらも昭和17年4月発行で、当時の市長は木津太郎平。
第241号の表紙には、太平洋戦争(大東亜戦争)中のため、「往く心額く心で此の一票/大東亜築く力だこの一票/一票正しく活かして御奉公」という衆議院議員総選挙についての標語が掲載されている。次に「大高岡市ノ實現」として、昭和17年4月1日に伏木町・能町村・野村・二塚村・佐野村・守山村が高岡市に合併したことが記され、射水神社で開催された神前奉告式の式次第や市長の祭文が続いている。
その後は条例・告示・庁達・辞令・彙報・電話の各項目について記され、最後に奥付がある。また、途中のページにも「汚すな一票貫け臣道/英靈に誓ふ心に違反なし/御民吾れ神に誓ふ此の一票」という、戦時下らしい標語がある。その他にも、大東亜戦争のための昭和十七年度高岡市国民貯蓄奨励要綱も掲載されている。
号外は昭和17年4月30日に執行される衆議院議員総選挙についての内容で、告示・選挙彙報・選挙人心得の各項目について記され、最後に奥付がある。この号外も、表紙に右読みで「往く心額く心で此の一票」という第241号と同様の標語が記されている。
ちなみに、当館にはⅠ-1-765にも高岡市公報を収蔵しており、欠本もあるものの大正11年~昭和5年(1922~30)までの104冊が2冊の合綴となっている。