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大慈寺(糠塚)本堂、山門、経蔵

だいじじ ぬかづか ほんどう さんもんきょうぞう

概要

大慈寺(糠塚)本堂、山門、経蔵

だいじじ ぬかづか ほんどう さんもんきょうぞう

建造物 / 江戸 / 東北 / 青森県

青森県

江戸時代/1805~1858

○本堂
 建築様式 木造平屋建て
 屋根形式 鉄板葺き入母屋屋根
 構造形式 木造軸組在来構法、和小屋組
 意   匠 内陣外陣の柱頭及び中備に和様の出三斗の組物及び折上げ格天井の特長をもつ。当初の茅葺寄棟屋根を活かした唐破風向拝及千鳥破風付入母屋屋根に改修された。
○山門
 建築形式 三間一戸 木造二層楼門
 屋根形式 鉄板葺き入母屋屋根
 構造形式 木造軸組在来構法 和小屋組
 意   匠 琴柱花頭の形式を取る通路両脇に仁王像を安置し、上層中央に桟唐戸、両脇に花頭窓を設え、軒に出三斗と蟇股を組んでいる。下層にある中備えの蓑束も特長である。
○経蔵
 建築形式 裳階付木造平屋造
 屋根形式 桟瓦葺き方形屋根
 構造形式 木造軸組在来構法 和小屋組
 意   匠 内部の大型転輪蔵を覆う架構による鞘堂で、裳腰付桟瓦葺方形屋根の経蔵正面中央に桟唐戸を吊り、両脇に花頭窓を設えた意匠である。

○本堂
 面積 延床面積 252.715㎡(76.58坪)
 規模 桁行 17.188m
     梁行 14.703m
     軒高 約 6.1m
     棟高 約14.0m
○山門
 面積 延床面積 45.54㎡(13.8坪)
 規模 下層 6.756m × 3.810m
     上層 6.218m × 3.350m
     軒高 約6.265m
     棟高 約9.2m
○経蔵
 面積 延床面積 91.2㎡(25坪)
 規模 梁行 9.550m
     桁行 9.550m
     裳腰高 約5.8m
     棟高 約9.2m

3棟

八戸市長者一丁目6-59

青森県指定
指定年月日:20180820

宗教法人大慈寺

有形文化財(建造物)

 大慈寺(糠塚)は、大慈寺(松舘)の八戸城下の宿寺として延宝年間(1673-1681)に創立された曹洞宗の寺で、天保元年(1830)頃に松館大慈寺の宿寺から本寺に格上げされた。
 伽藍の建立年代に関わる古記録は、新位牌堂・坐禅堂落慶 先住休廣忌法要記念誌の「八戸糠塚 福聚山 大慈寺 寺誌」にまとめられており、現行の伽藍は文化2年(1805)に本堂を再建したことに始まる。天保2年(1831)に山門、安政5年(1858)に経蔵が建立された。

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