太刀 銘備中国万寿庄住左兵衛尉恒次 元徳二年十月日 附 黒漆塗鞘打刀拵 延宝八年本阿弥光常折紙
たち めいびっちゅうこくますのしょうじゅうさひょうえのじょうつねつぐ げんとくにねんじゅうがつひ つけたり くろうるしぬりさやうちがたなごしらえ えんぽうはちねんほんあみこうじょうおりがみ
概要
太刀 銘備中国万寿庄住左兵衛尉恒次 元徳二年十月日 附 黒漆塗鞘打刀拵 延宝八年本阿弥光常折紙
たち めいびっちゅうこくますのしょうじゅうさひょうえのじょうつねつぐ げんとくにねんじゅうがつひ つけたり くろうるしぬりさやうちがたなごしらえ えんぽうはちねんほんあみこうじょうおりがみ
岡山県
鎌倉/1330
鎬造、庵棟で、腰反り高く踏ん張りがあり中鋒である。地鉄は小板目よくつみ縮緬状になり、澄肌あらわれ、鎬寄りに乱れ映り立つ。刃文は中直刃に小沸つき、わずかに小足逆がかって入る。茎は生ぶで、浅く刃上がり栗尻、目釘孔は1つである。銘文には居住地、官職名、年紀が入る。
刃長73.2㎝、反り2.6㎝
1口 附1口 1通
岡山市北区丸の内2丁目3-15
岡山県指定
指定年月日:20200313
有形文化財(美術工芸品)
白鞘には「備中国万寿庄恒次 長さ貳尺四寸壹分有之 代金子百枚」という墨書があり、また「恒次 春二六」の蔵番の朱書がある。刀袋にも「春二六号」の札がある。これらは仙台藩における刀剣の目録表記と一致するもので、本作が仙台藩主伊達家に伝来したことを示す。