清盛入道布引滝遊覧 悪源太義平霊討難波次郎
きよもりにゅうどうぬのびきのたきゆうらん あくげんたよしひらのれいなんばじろうをうつ
概要
『平治物語』によると、清盛を討とうとして難波経房(つねふさ)に捕えられた義朝の長男・悪源太義平(あくげんたよしひら)は、六条河原で経房に斬首される時に、雷神になって怨みを晴らすと誓いました。清盛が、難波経房らを連れて布引の滝を見物中に、雷が鳴り、経房に落ちたと伝えます。また『源平盛衰記』には、平重盛の家来の難波六郎経俊が、重盛に従って布引の滝を見物した際、滝の底にもぐって浮かび上がったところに雷が落ち、経俊は死んでしまったと伝えます。本図は、義平が怨霊となって経房に復讐する場面です。
【中世の神戸】【江戸の絵画】