俵締め機
たわらしめき
概要
俵締め機
たわらしめき
ふかざわのうきかぶしきかいしゃ(ひめじしほうしろまち)
購入・使用:昭和30年代以前
鉄・ゴム(持ち手)
幅67.5cm×高65.0cm
1台
富山県高岡市古城1-5
資料番号 2-02-03-4
高岡市蔵(高岡市立博物館保管)
本資料は、米などを入れた俵を締め付けるための俵装(ひょうそう)(俵詰め)道具である(※)。まず三角形の部分の一辺を地面に付けて立たせ、俵を輪になるように嵌め込む。そして、上部にある回転歯ともう一方の鉄歯を重ね合わせ、レバーを上下させることで俵を締め上げることができる。本資料には製造元を示すプレートが添付されており、プレートには「登録新案/日本一/表示工場/J-S/深沢式俵締機/姫路市保城町/深沢農機株式会社」とある。
本資料には全体に錆が広がり、レバーの持ち手部分は使用による劣化で、ゴム部分が外れやすいため、取扱いには注意が必要である。
<注>
(※)「米の出荷は、長い間藁で編んだ俵が使用されてきたが、昭和30年代頃から叺(かます)に替り始め、さらに昭和40年代から60年代にかけては麻袋になり、平成2年からはすべて紙袋が使用されるようになった」〔『砺波の民具』(砺波郷土資料館、2006年)P145〕。また「かつては俵たたきでたたきながら締めて縄をかけたが、この機具が出回ると年寄りや婦女子にも利用された。」〔同P148〕
<参考>
・鳥取市公式ウェブサイト「佐治歴史民俗資料館」展示資料紹介(2019年4月5日アクセス)
(http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1320390540459/index.html)
・岡山県高等学校農業教育協会「学んで楽しい!農業コンテンツ-俵づくり」(2019年5月21日アクセス)http://www2.edu-ctr.pref.okayama.jp/nogyo/n001/n001g.html
・君津市相川資料館「きみつアーカイブス」収蔵品9313俵締め機(2019年4月5日アクセス)
http://archives.kimitsu.jp/Browse.aspx?MNo=9313
・インターネット米倉博物館 展示NO-N35「俵締め機」(2019年4月5日アクセス)
https://townweb.e-okayamacity.jp/yonegura/minna/hakubutukan/hakubutu.htm