イラストレイテッド・ロンドンニュース1868年3月28日号
いらすとれいてっど・ろんどんにゅーす
概要
19 世紀半ばからロンドンで発行された絵入りの週刊新聞『イラストレイテッド・ロンドンニュース』の1868年3月28日号です。
この日の記事では、1868 年1月1日(慶応3年12月7日)の神戸開港の様子が、精緻な挿絵とともに紹介されています。挿絵のもとになったのは、イギリスの海軍士官F. J. パーマーの描いたスケッチです。
上の挿絵の白い部分が造成中の外国人居留地で、その右端の建物は運上所(後の税関)です。それ以外の建物は見えません。下の挿絵の白い部分も外国人居留地で、右手遠方(西方)に湊川砲台・和田岬砲台が描かれています。
記事は、外国人居留地の土地の区画が済んだことや、神戸、兵庫の町の景観、開港のセレモニーの様子を伝えています。開港当日にはアメリカ船とイギリス船が21発の祝砲を放ち、神戸開港を記念したといいます。ここに神戸は、開港準備を進めてきた兵庫奉行の柴田剛中のもとで、幕府の手によって開港されました。
【開国・開港】