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六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地

くにちゃつぼみごけせいぶつぐんしゅうのてっこうせいせいち

概要

六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地

くにちゃつぼみごけせいぶつぐんしゅうのてっこうせいせいち

地質鉱物 / 関東 / 群馬県

群馬県

群馬県吾妻郡中之条町

指定年月日:20170209
管理団体名:

史跡名勝天然記念物

元山川の源流部に位置し,かつて鉄鉱石を採掘していた群馬鉄山の鉱山跡で,現在はチャツボミゴケ公園として整備された自然公園の中に位置する。
鉱泉の湧き出し口から約400mの範囲では,鉱泉の湧出によって,水質はph2.6~2.9と強酸性を示す。水温は19.6~29.5℃で周囲の気温が氷点下になる冬季においてもほとんど低下せず,年間を通じて高水温が維持されている。また,硫酸イオンや塩化物イオンの他に鉄などの金属イオンの濃度が高い。この環境を好んで生息するチャツボミゴケと鉄バクテリアの生物活動の副産物として,鉄鉱が生成されている。崖部の鉄鉱に含まれる炭化物の年代測定値は1万数千年以上前であり,その鉄鉱にチャツボミゴケの化石やバクテリアの痕跡が見られることから,同様の作用が長期に渡って継続してきたと考えられる。
本地域は鉄鉱生成の歴史とその仕組みを観察できる貴重な場所であることから,湧水や微生物を含む河床とチャツボミゴケ群落,そして鉄鉱石の分布域を天然記念物に指定する。

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