大型器台
おおがたきだい
概要
大型器台は、西部瀬戸内の弥生時代後期から終末期において、在来の器台形土器の胴部を大きく伸長させ、口縁部や裾部を拡大・装飾して、儀礼用具へと変化を遂げた土器である。
土壇原北遺跡(松山市上野町)で出土した器台は、エンタシス様の胴部に12条の平行沈線文と円孔を7段施す。外反気味に大きく開いた口縁部の端部は上下に拡張され、端面を半截竹管による3条の列点文と棒状浮文で飾る。
本例は、弥生時代後期後葉に盛行した大型器台の典型のひとつである。
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愛媛県歴史文化博物館