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東大寺暮雪

とうだいじぼせつ

概要

東大寺暮雪

とうだいじぼせつ

日本画

佐藤太清  (1913(大正2)年-2004(平成16)年)

サトウ・タイセイ

昭和50年/1975年

紙本彩色

223.0×168.0

どっしりとした構えのお寺が、正面から画面いっぱいに描かれています。古都・奈良の東大寺です。冬の夕暮れ時、雪がしんしんと降り積もり、あたりは静まり返っているようです。ほのかに光る明かりや鴟尾(しび)が、ほとんど白と黒だけの世界に彩りを添えています。屋根のつくりだす直線と曲線。積雪の作る明と暗。そして、屋根と破風、破風と灯籠との形が連鎖し、舞い落ちる白雪とともに、画面にひとつのリズムを与えています。
 作者の佐藤太清は京都府福知山市の生まれ。昭和7(1932)年児玉希望に入門します。同18(1943)年新文展に初入選。同22(1947)年と同27(1952)年日展で特選を受賞。同35(1960)年日展会員に推挙されました。同42(1967)年に日本芸術院賞を受賞。同46(1971)年日展理事。同56(1981)年日本芸術院会員。同60(1985)年日展理事長に就任。平成4(1992)年には文化勲章を受章します。伝統的な花鳥画の世界と風景画の表現を融合させ、「花鳥風景画」とも称される現代的な表現を確立しました。

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キーワード

児玉 / 希望 / 日展 / 特選

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