西町五丁目の旧屋敷林
にしまちごちょうめのきゅうやしきりん
概要
西町五丁目の旧屋敷林
にしまちごちょうめのきゅうやしきりん
東京都
旧屋敷林を象徴する巨樹が樹林地中に4本ある。
1本は,稲荷社の傍にあるキリシマツツジ(ツツジ科)―ヤマツツジ
を母種とする園芸品種―で,樹高約4メートル,幹回り0.05メートル以上の幹が17本(大きい方から,0.35・0.33・0.31・0.30メートル~)を数える株立ちで,枝張り東西約7.7メートル,南北約8.2メートルを測る(西町五丁目6番8の民有地内)。周囲に高木は無く,空間が確保されていて,十分に樹冠を形成するまで成長している。樹形は整っているが,枯死した幹もあり,全体の樹勢はやや弱くなっている。枯死した幹の年輪計測では75年が計測され,その切除部位までの成長年数を加えると85年前後の樹齢と推定される。低木でこれほどの長寿命のものは珍しく,老樹の範疇に入る。
1本は,都有地(竹林)にあるヤマザクラ(バラ科)で,樹高約17メ
ートル,幹回り約2.7メートルを測る(西町五丁目6番4の都有地内)。竹林の北端にあるため,その影響から免れ,樹勢は良く保っている。
1本は,畑地際にあるクワ(クワ科)で,樹高約14メートル,幹回り
約1.65メートルを測る(西町五丁目5番2の民有地内)。おそらく,桑畑に植栽されていた個体の名残であろう。周囲の樹木やモウソウチクの影響で樹冠は林縁に傾いているが,樹勢は良好である。
1本は,畑地際のオニイタヤ(カエデ科)で,幹回り1.5メートルを
測る(西町五丁目5番2の民有地内)。周囲の樹木やモウソウチクの影響で樹冠は十分に形成されていないが,樹勢は良好である。
東京都国分寺市西町5-5・6
国分寺市指定
指定年月日:20140401
記念物