雛人形・雛道具
ひなにんぎょう・ひなどうぐ
概要
西条藩9代藩主松平頼学のもとに文政7(1824)年に嫁いだ、京都の公家一条家出身の通子が持参した雛飾り。雛人形は公家の装束を正しく考証して作られた有職雛で、気品高い中にも愛らしさを感じさせる。雛道具は、西条藩松平家の隅切葵紋と一条家の下がり藤紋が金の蒔絵で散らされており精巧である。黒棚、書棚、箏や琵琶等の楽器、双六盤等の遊戯具からなる多彩な雛道具から、華やかな大名家の奥向きの暮らしがうかがえる。
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愛媛県歴史文化博物館