潮見古墳出土遺物
しおみこふんしゅつどいぶつ
概要
潮見古墳から出土した遺物には、金銅製冠1点・製素文鏡1枚・碧玉製管玉2個・耳環2個・桂甲小札26枚・鉄刀4本・鉄剣1本・鉄鉾4本・鹿角装鉄刀子3本・鉄1本・鉄斧2本・かすがい6本・須恵器壷1個・須恵器杯身1個・鉄地金銅張雲珠1個・鉄地金銅張f字形鏡板4枚・銅製五鈴付杏葉3個・銅製馬鐸3個・轡・兵庫鎖・鋲留金具などがある。これらは玄室の屍床を中心に羨道や墓道から出土した。
このように豊富な副葬品を伴っていることが特徴であるが、中でも馬具類は6世紀中頃における馬の盛装時の組合せをなすものとして、騎馬風俗を伝える貴重な資料である。また、金銅製の冠は立飾の大半を失っているが、県内でも数少ない出土例のひとつであり、武器・武具類などとあわせ、被葬者がこの地域を統括する一定集団の長であったことを示すものとして、歴史的にも重要な資料である。
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