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宮崎県島内地下式横穴墓群出土品

みやざきけんしまうちちかしきよこあなぼぐんしゅつどひん

概要

宮崎県島内地下式横穴墓群出土品

みやざきけんしまうちちかしきよこあなぼぐんしゅつどひん

考古資料 / 古墳 / 九州 / 宮崎県

宮崎県

古墳時代

一括

宮崎県えびの市大字大明司2146-2

重文指定年月日:20120906
国宝指定年月日:
登録年月日:

えびの市

国宝・重要文化財(美術品)

本件は、島内地下式横穴墓群から出土した古墳時代の出土品一括である。                           金属製品は鉄製武器・武具が主体となり、馬具、工具、装身具がわずかに含まれる。特に短甲五点、胄三点、蛇行剣十点は、畿内以外の地域では傑出した出土量を誇り、銀象嵌龍文大刀は全国で三例目の出土である。いっぽう、鉄製農具と土器の副葬は皆無で、武器・武具に大きく偏った副葬品の構成を見せている。通常の古墳では遺存しにくい骨鏃、貝釧など骨角貝製品が良好に残存する。金属製品の遺存状態も極めて良好で、短甲の革製覆輪、鹿角製・木製刀剣装具が遺存する。
 以上、本件は古墳時代の南九州の墓制、対外交渉、金属器の製作技術を探るうえで欠かせない資料であり、その学術的価値は極めて高い。

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