遠山家日記
とおやまけにっき
概要
八戸藩士遠山家の7代目庄右衛門が家督を継いだ翌年、寛政4年(1792)から書き始め、代々遠山家の当主が書き継いできたものであり、大正8年(1919)までの127年間続いている。遠山家は2代藩主南部直政の時、江戸で召し抱えられた藩士で、江戸勤務が永く、寛政3年(1791)頃から八戸に移り住んだ。遠山家の知行高は125石で、2万石の大名である八戸藩の中では上級藩士に属する。この庄右衛門は家老を務めた中里清右衛門の子で、6代目七蔵の養子となった。遠山家は江戸勤務では、藩主の近習、用人的職務を務め、国元に帰ってからは、目付や寺社町奉行などの藩の中枢的役職を務めた。