カブトガニ繁殖地
かぶとがにはんしょくち
概要
かぶとがに Tachypleus tridentatus Leach ハ東亜特産ニシテ本邦ニアリテハ瀬戸内海及ビ九州西北部ノ海中ニ棲息スレドモ金浦町海濱ハ其ノ蕃殖地トシテ特ニ著名ナリ かぶとがにハ太古ノ遺裔トシテ知ラレ動物學上貴重ナルモノナリ
S44-12-032カブトガニ繁殖地.txt: カブトガニは節足動物剣尾類に属し、幼生時に地質時代の古生代(約2億年前)の三葉虫に類似することもあって、生きている化石といわれている。アジア特産の属で、わが国では主に瀬戸内海に生息し、8月頃海岸の砂浜で産卵する。笠岡地方では、かつて金浦湾で産卵がみられていたが、その後、周囲の環境の悪化に伴い現指定地(昭和3年3月24日指定)の南方、神島海岸の天神地区およびその対岸の夏目・鳥江付近で産卵するものが多くなってきたので、これらの地区を追加指定するものである。