湯涌念仏踊り
ゆわくねんぶつおどり
概要
素唄ではじめに歌詞の短い(七七七五調四句)「さかた」節を歌い、盛り上がってきたところで長い(七七調百句余り五段)「ちょんがり」節の『目蓮尊者』(通常「目連」と記すが、湯涌では「目蓮」と記す)を歌う。『目蓮尊者』は長いので、数人の歌い手が代わる代わる歌う。
踊り手は輪になり、反時計回りに数歩進み、振り返って時計回りに数歩進み、輪の中央に向かって合唱するなどの所作を繰返すため、踊り始めと踊り終わりの位置はほぼ変わらない。踊り手の中に拍子木を持つ者がいて、途中で鳴らされる。
踊り手の衣装は地味なもので、男性の「男」、既婚女性の「あねま」、未婚女性の「たあた」に分かれるが、基本的な所作は同じである。