佐多旧薬園
さたきゅうやくえん
概要
伊坐敷部落ノ西南字堀切及字上ノ園平ノ二箇所ニアリ 藥園ハ貞享四年新納時升ノ藩主ニ獻上セル龍眼樹ヲ此地ニ植エタルニ起因シ寶暦明和ノ頃更ニ藥草木ヲ栽培セシモノニシテ明治維新迄番人ヲ置キ之ヲ管理セシメタリ 字堀切ノ藥園ハ面積約八百坪西北ニ丘陵ヲ負ヒ其東南麓及東部平坦地ニ龍眼樹ヲ栽培セルモノニシテ現今二十八株アリ 毎年果實ヲ採取セリ他ニ茘枝、和殻、アカテツ、印度護謨樹等アリ園内ニ番人住宅、小屋等今猶存ス 字上ノ園平ノ藥園ハ堀切ノ分園ニシテ舊時ノ面積詳ナラス現今龍眼樹三株アリ 熱帶植物ヲ栽培セル藥園トシテ著名ナリ