かべうっくじい
かべうっくじい
概要
「かべうっくじい」は柊原地区に伝わる行事で,1月14日に行われる。
夕方,子ども達が新婚夫婦の家を訪れ,あらかじめ庭に用意された,竹や木をかずらで結んで作られた壁を,木の棒(ハラメンボ)で叩き壊す。
始めに,子ども達が新婚夫婦に「ハンズ(陶製の水桶)をくるいか,嫁じょをくるいか,かべをくるいか」と尋ねる。家人は「ハンズも嫁もくえがならんで,そけあい壁をうっくじえ」と答える。するとに子ども達は「はらめ!はらめ!」と叫びながら壁を叩き壊す。
壁を壊すのには,嫁と姑の間の壁を無くし,家庭円満を願うという意味がこめられており,「はらめ!はらめ!」の言葉には,子ども孕んで家族の繁栄を願うとともに,農作物を良くはらめ,つまり豊作を祈願する意味が込められている,と言われている。
壊し終えると,子ども達は家人から褒美のお菓子をもらえる。
平成23年1月14日には,2軒の家でかべうっくじいが行われ,市報にも取り上げられた。