刀 銘 讃州住盈永
かたな めい さんしゅうじゅうみつなが
概要
刀 銘 讃州住盈永
かたな めい さんしゅうじゅうみつなが
香川県
江戸時代後期/1797
造込は、鎬造、庵棟、中反りややつき、身巾狭し。鍛は、鎬地沸つき、地小板目よく詰み梨子地風、物打ちに飛焼。刃文は大互の目乱れ表裏揃う、匂厚くつき太足入り冴える、三つ角に島刃あり。帽子は二重帽子、表裏直中丸、沸つき僅かに掃掛けごころ、返り共に普通。茎は生ぶ、入山形、化粧鑢かかり大筋違、目釘穴一、棟小肉、棟鑢大筋違。
刃長71.5センチ、反り2.0センチ、元巾2.8センチ、先巾2.0センチ、元重ね0.5センチ、先重ね0.4センチを測る。
1口
高松市昭和町一丁目2番20号
高松市指定
指定年月日:20150331
高松市
有形文化財(美術工芸品)
『盈永文書』に記載されており、高松藩8代藩主賴儀が寛政9年(1797)2月に制作を命じたものであり、制作を上覧したことや、銘「讃州住盈永 寛政九丁巳(ひのとみ)年二月於高松城西丸鍛之」も藩庁からの指示によったものであることがうかがえる。この後の寛政9年8月以降の盈永の作品には「讃州臣」の銘が用いられており、藩工として登用される機を得た精鍛作と言える。